2021/10/22
入れ歯の作り直しはすぐにできるんですか?
広島県東広島市 医社)一水会 木村歯科医院
よく患者さんから「保険で入れ歯を作成して、合わない場合すぐに作り直しってできるんですか?」とご質問を頂きます。
実は、入れ歯の作り直しには全国で一律に決まっているルールがあります。
今日は、国が決めている入れ歯を保険で作成する際のルールに触れながらお伝えします。
入れ歯治療作り直しルール│6ヶ月ルールとは?
保険の入れ歯は、新しく作ってお口の中に装着した日から、6ヶ月経たなければ作り直しができないと決まっております。例えば、1月1日に入れ歯を作りお口に装着した場合、7月1日以降でなければ新しい入れ歯を再度作成したとしても、保険適用の金額ではお口の中に装着することができません。
ただし、修理や調整はその間にも行うことができますのでご注意くださいね。
入れ歯を作成する際の注意(保険適用)
良く「間違って捨てしまった」「無くしてしまった」や、あまり無いとは思いますが「盗まれてしまった」などの患者さんからのご質問も受けます。その場合はどうすれば良いのでしょうか?
結論としましては、この場合に関しても、国の保険ルールは、もう一度保険で入れ歯を作製することを認めていません。そうとう厳格なルールなのです。
もちろん、お口のことを考慮すると、歯科医師個人としては、無くされた場合は作り直してあげたいのですが、国の保険ルールですので、従うしかないのが現状です…
歯科医院を変えればいいのでは?
中には「こっそり歯科医院を変えて、前の歯医者で入れ歯を新しく作ったことを、新しい歯医者さんに黙っていればわからないのでは?」と思われれる方もいますよね。ところが、最近では歯科医院は、保険の請求をするためのレセプトというのがオンラインになっており、患者様がどこでいつどんな治療をしたかがわかるようになってきております。
そのため、不正がわかってしまうことになりますので気を付けましょう。
部分入れ歯でも総入れ歯でも同じ?
結論としましては、部分入れ歯であっても総入れ歯であっても、作成してから6ヶ月間は入れ歯を保険で作り直すことができません。部分入れ歯の注意点
部分入れ歯は、入れ歯自体がとても小さい場合もありますので、紛失される方がとても多いです。無くしてしまうと、保険の場合は入れ歯を入れられない期間が長くなってしまいます。
すると歯を失った部分に向かって両隣の歯が動いてしまうため、あらたに作ろうとしても、入れ歯を入れるスペースが確保出来なるリスクもあります。
まとめ
部分入れ歯であっても、総入れ歯であっても、作り直しには前回の作成から6か月開けなければいけないというルールが国によってさだめられています。そのため、特に部分入れ歯は紛失に気を付けてくださいね。
広島県東広島市 医社)一水会 木村歯科医院
2021/10/22
矯正治療は必ず抜歯が必要?|矯正時の抜歯について解説
広島県東広島市 医社)一水会 木村歯科医院
矯正治療では歯を並べるために、歯を抜かなければ矯正ができないケースがあり、健康な歯を抜くことに抵抗がある方も多いはず。そこで矯正時の抜歯について解説します。
矯正抜歯が必要なケース
矯正抜歯は症例によって、抜歯が必要と決められているわけではありません。診査診断の結果により、顎の大きさに歯が大きい、など「抜歯をしないと歯が並びきれない」と判断した場合に歯を抜く必要があります。
矯正治療には必ず抜歯が必要ではなく、顎の骨の大きさや、歯を並べるために必要な隙間を診査してから、抜歯矯正か非抜歯矯正かを診断します。
矯正抜歯のメリットとデメリット
歯を抜くことが必要と診断されたのにもかかわらず、抜歯が嫌で歯を抜かずに矯正をすると、後悔する可能性があります。後悔しないためには、事前に歯を抜くメリットとデメリットを理解する必要があります。メリット
・歯並びが内側に入り口元が綺麗になる・理想的な歯の軸の位置になり、噛み合わせが改善される
口元が前に突き出しているケースでは歯を抜くことで歯並びが内側に入り、口元が綺麗に見えます。また歯の軸の位置が理想的になり、噛み合わせを改善します。
デメリット
・歯の本数が減ってしまう・治療期間が長くなる可能性がある
抜いてしまった歯はもとには戻りません。抜歯矯正では隙間を埋めるための時間が必要で非抜歯矯正よりも治療期間が長くなる可能性があります。
矯正抜歯Q&A
抜歯矯正で初めて歯を抜く経験をする方も多いです。よく聞かれる質問をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。何本抜く必要がある?
矯正治療では上下の小臼歯と呼ばれる歯を4本抜きます。親知らずがあり、歯並びがでこぼこしているケースでは、小臼歯に加えて親知らずを抜く場合もあります。また親知らずが健康で噛み合っている場合は、残す可能性があります。
また症例によって、1本だけ抜く場合や前から5番目の小臼歯を抜くこともあります。
歯を抜くタイミングは?
症例によって歯を抜くタイミングは変わります。例えば、軽度のでこぼこした歯並びは矯正前に抜くことが多く、出っ歯ではある程度歯を並べたら抜歯することが多いです。親知らずに関しては、奥歯を後ろに並べる必要がある場合は先に抜歯をします。
抜歯は痛い?
麻酔が効いているので痛みはほとんどありません。親知らずの抜歯とは異なり、小臼歯の抜歯は抜きやすく、抜歯後も腫れることはほとんどありません。隙間は埋まる?
抜歯後は歯と歯の隙間が大きく空くため、隙間が埋まるか不安になりますが、矯正開始から1年後には隙間が埋まります。まとめ
歯を並べるための隙間がないと、綺麗に並べることができません。歯を抜くのが嫌だからといって、抜かずに治療をした結果、口元が出てしまうなど、理想の結果にはならない可能性があります。
後悔しないためには、診査診断をしっかり行う歯科医院で矯正治療を始めましょう。
広島県東広島市 医社)一水会 木村歯科医院
2021/10/22
インプラントとは?|インプラントの基礎知識
広島県東広島市 医社)一水会 木村歯科医院
インプラントの総称は、体の中に埋め込む器具のことをいいます。歯科治療では、歯を失った場合、歯を補うための方法として、顎の骨に人工歯根を埋め込む治療方法です。今回はインプラントの基礎知識を解説します。
インプラントは失った歯を補う治療方法
インプラントは失った歯を補うための治療の選択肢の一つ。インプラントの他にブリッジや入れ歯が挙げられます。インプラントは他の治療方法と異なり、隣の歯を削ったり、部分入れ歯用にバネをかける必要がなく、他の歯に負担がかかりません。基本的に人工歯根となるインプラント体、土台となるアバットメント、歯の代わりとなる人工歯の3構造に分けられます。
インプラントに使用される素材は「チタン」が用いられています。1952年にチタンと骨が結合することが確認され、研究が重ねられて、近年ではインプラントの素材として使用されています。
インプラントはほとんどのケースで保険が適用されない
歯を失う原因の多くは、虫歯や歯周病が挙げられます。しかし、インプラントは虫歯や歯周病が原因で歯を失った場合、保険が適用されず自由診療となります。インプラント治療が保険適用されるケースは、先天的に顎の骨がない場合や、顎の骨を1/3以上連続して失った場合に限られています。そのためほとんどの方が保険が適用されない治療になります。
インプラントの成功率は?
インプラントの成功率はメーカーや各歯科医院でデータがありますが、どのデータも10年成功率が上下顎95%以上と高い結果となっています。インプラントが一般的な治療方法として確立された後も、「インプラントは危険なもの」としてインターネットや雑誌などで報道されていますが、どの治療も「経験も知識も少ない歯科医師」が行えば良い結果にはなりません。
インプラント治療に大切なのは、歯科医師の知識や経験、正確な診査、的確な診断、最善な治療計画を立てることです。トラブルにならないためにも、インプラント治療を受ける際は、「近いから近所の歯科医院で」ではなく、ホームページなどでしっかり情報を収集し、複数の歯科医院でカウンセリングを受けて信頼できる歯科医院を選ぶことです。
まとめ
インプラントは失った歯を補うために有効な治療方法の一つです。10年成功率も高い結果があり、治療方法として確立されています。インプラント治療を検討されている方は、まずはカウンセリングから受けて、信頼できる歯科医院で受診することをおすすめします。
広島県東広島市 医社)一水会 木村歯科医院
2021/10/08
入れ歯の見た目が気になる!目立たないように修理はできる?
広島県東広島市 医社)一水会 木村歯科医院
「保険治療で入れ歯を作ったけれども入れると金属部分が目立つ」このようなお悩みを持つ方は少なくありません。ただこの金属部分は入れ歯でものを食べたり噛んだりするときに外れないようにするための必要な部分です。しかし例外ではありますが、保険治療でも入れ歯の金属部分を目立たないようにすることもできます。今回は入れ歯の見た目についてさまざまな視点で修理できるのか解説します。
入れ歯の金属が目立つ
冒頭でも解説したとおりに、保険治療でも金属部分を目立たないように修理を行うことはできますが、一部の歯科医院に限るでしょう。これはほとんどの歯科医院が入れ歯などの補綴装置は歯科技工所に外注をしており、歯科技工士が直接お口の状態を見ることはできないためです。歯科医院によって歯科技工士が在中していることもあり、そのような場合は歯科医師と歯科技工士がお口の状態を見ながら、金属が目立たない入れ歯を作製することができます。ただこの場合は一部の症例に限りできることでもあります。ただ目立たない入れ歯を保険治療で行うことには限界があります。例えば、残っている歯が前歯しかない場合はその箇所に金属をかけるため、どうしても金属が見えてしまうことは避けられません。そのような場合自費治療の入れ歯を勧めることが多いです。
入れ歯を白い歯にしたい
長い間入れ歯を使用していると歯の部分が黄色く変色します。これは使用する素材にプラスチックが含まれているため経年劣化によって変色するためです。このような場合は歯を付け替えたり、研磨したりすることで白くすることができます。入れ歯を入れるとシワができる
このようなお悩みを持つ方もいます。これは入れ歯を長い間使用したことによる奥歯のすり減りや噛み合わせが低くなったことによりできることが多いです。このような場合はすり減った部分を盛り上げることで改善することがあります。ただこの修理を行った場合、噛み合わせの機能に影響がでる可能性もあるため慎重に行う必要があります。入れ歯を入れると鼻の下が膨らむ
これは前歯の部分が出過ぎていることで起こり、違和感を覚える方も。このような場合気になる部分を削ることで改善できます。ただ薄くしすぎてしまうと今度は鼻の下が凹み、シワがよってしまうこともあるため調整の回数を2~3回に分けて慎重に行うこともあります。まとめ
今回は入れ歯の見た目でよくあるお悩みについて解説しました。基本的には修理で改善することが多く、保険治療で行うことができます。ただ金属などが目立つ場合は自費治療の入れ歯を勧めることもあるでしょう。入れ歯の見た目についてお悩みであればまずは歯科医師に相談することをおすすめします。広島県東広島市 医社)一水会 木村歯科医院
2021/10/08
矯正治療にはどのような効果がある?|矯正治療の効果を解説
広島県東広島市 医社)一水会 木村歯科医院
矯正治療を行うと歯並びが整う以外にもさまざまな効果が得られるのはご存じですか?たとえば肩こりや頭痛といった症状が改善することがあります。今回は矯正治療で得られる効果を5つ紹介します。
矯正治療の5つ効果
そもそも矯正治療は歯並びとかみ合わせの改善を目的とした治療方法です。歯並びが改善sすると見た目が良くなり、コンプレックスの解消になることがあります。さらにかみ合わせが改善すると、身体にも良い影響を与えます。矯正治療では以下の5つの効果が得られることがあります。口元がきれいになる
肩こりや頭痛の改善
歯の寿命が長くなる
むし歯や歯周病のリスクが軽減する
発音が良くなる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
口元がきれいになる
きれいといわれている口元の基準にはEラインがあります。これは横顔を見た時に、鼻先と下顎を結んだ線に対して唇が少し触れているか内側に入っている状態のことです。出っ歯の方は口元が前に出ている状態になり、Eラインからも出ていることが多いです。このような場合、矯正を受けるとEラインの内側に入り、口元がきれいになることがあります。肩こりや頭痛の改善
かみ合わせのが悪い状態では、顎の位置がずれたり筋肉が緊張しやすい状態になる傾向にあります。このような場合顎関節症や肩こり、頭痛の原因となることもあります。矯正治療によりかみ合わせが改善すると、顎のずれも改善すると頭痛や肩こり、顎関節症の改善が期待できます。歯の寿命が長持ちする
噛み合わせと歯の寿命は関係があるといわれています。これは歯並びが良いと奥歯と前歯にかかる負担を軽減することができるためです。とくに前から3番目の犬歯と呼ばれる歯は、前歯と奥歯を守る役割があります。歯並びが悪い状態では犬歯が正しいかみ合わせになっていないことがあり、そのような状態では一部の歯に大きな負担がかかります。正しいかみ合わせでは上下の犬歯同士が当たり、奥歯と前歯に過度な負担がかからず、歯の寿命が長持ちするのです。
磨きやすくなるので、むし歯や歯周病のリスクが軽減できる
歯が重なっていたり、でこぼこしていたりする場所は歯ブラシが届きにくいため、磨き残しを多発させてしまう可能性があります。そのような場所では汚れが蓄積されてむし歯や歯周病のリスクが高いです。歯並びが改善されると今まで歯ブラシが届かなかった場所がしっかり磨けるようになるため、むし歯や歯周病のリスクを軽減できます。発音が改善される
歯の並びの症状によって、発音した際に空気が漏れ、た・さ・ら行の発音がしにくくなります。歯並びが改善されると空気の漏れを防ぎ発音がしやすくなる可能性があります。まとめ
矯正治療の効果は歯並びの改善やかみ合わせのほかにも、頭痛や肩こり、発音の改善など全身にとっても良い影響を与えることがあります。歯並びのことで悩みがあるなら、まずは歯科医院で相談してみましょう。広島県東広島市 医社)一水会 木村歯科医院
2021/10/08
インプラント治療には保証がある?|インプラント保証制度について解説
広島県東広島市 医社)一水会 木村歯科医院
各メーカーのインプラントには5〜10年の保証制度がついてます。何らかの理由でインプラントにトラブルが起きた場合、条件が合致すれば保証でインプラントの再手術ができます。
インプラントはメーカー保証制度がある
メーカーによって保証期間は異なりますが、インプラントには5〜10年の保証を設けています。保証期間中にインプラントが脱落などのトラブルがあった場合、メーカーが定めた条件に合致していれば無償で新しいインプラントと交換ができます。
歯科医院によって異なりますが、手術費や被せ物は保証対象外となる場合があります。
例えば、被せ物の保証期間が5年、インプラントの保証期間が10年とします。7年目でインプラントが脱落した場合、保証されるのはインプラントのみとなり、被せ物は保証期間外で別途費用が必要です。
インプラント治療を受ける前に必ず
・インプラント、被せ物のそれぞれの保証期間
・手術費など保証が適用される範囲
を確認しましょう。
インプラント保証が受けられる条件
インプラントの保証には必ず条件があります。以下のようなケースが保証対象の一例となります。インプラントを埋入した歯科医院で保証を受ける
インプラントを埋入した歯科医院のみ、保証制度を利用して再手術が有効になります。他の歯科医院で受けたインプラントは、保証外になるので注意が必要です。日常生活の範囲内で破損した場合
食事といった日常生活の範囲で破損した場合は、保証を受けることができます。不慮の事故や故意によって破損したインプラントは、保証外になる可能性があります。定期的なメンテナンスをしている
インプラント後は必ず定期的なメンテナンスを受診するように求められます。定期的なメンテナンスはインプラントを長持ちさせるために必要不可欠で、ほとんどの歯科医院が保証の対象になる条件としています。メンテナンスを怠ってしまうと、インプラントの脱落の原因となるほか、保証を受けることが困難になります。
禁煙指導を受け禁煙している
インプラントが脱落する原因の一つに「喫煙」が挙げられます。禁煙指導を受けたにもかかわらず、喫煙をしインプラントが破損した場合は、保証を受けられない可能性があります。まとめ
ほとんどのメーカーはインプラントに5〜10年の保証制度を設けています。ほとんどの歯科医院では保証を受ける条件として、定期的なメンテナンスを受診しており、インプラントを埋入した歯科医院で有効としています。また歯科医院によって保証期間や保証範囲が異なります。メーカーの保証制度があるからと安心せず、インプラント治療の前に必ず説明を受け、確認をしましょう。
広島県東広島市 医社)一水会 木村歯科医院