歯周病治療について
定期検診を活用して
歯周病を防ぎましょう
歯を抜く要因の第一位はむし歯でも外傷でもなく、歯周病によるものだと統計が出ています。歯周病は初期症状として痛みや違和感などが少ないため、気づいた際には重症化していることが少なくありません。こまめに定期検診に通い、予防することが大切です。当院では歯科衛生士の担当制を導入しており、同じスタッフが対応して患者様の変化にすぐに気づくことができるよう努めています。
こんな場合はご相談ください
- 歯ぐきが腫れている
- 口臭が気になる
- 歯が痛い
- 口の中がネバつく
- 歯磨きで血が出る
- 歯がグラつく
当院の歯周病治療
スケーリング
通常のブラッシングでは落としきれないバイオフィルム（細菌の塊）は、知らず知らずのうちにできて歯石になります。歯科医院では専用の器具を使用して歯石やバイオフィルムを除去することができ、このことをスケーリングと呼びます。
SRP
歯の表面のバイオフィルムや歯石をスケーリングで除去したのち、更に歯ぐきの中の歯石も取り除きます。ルートプレーニングと呼ばれる方法であり、長期間で蓄積した汚れの除去、および進行した歯周病の治療で行われます。スケーリングとルートプレーニングを合わせて、SRPと称されます。
歯周内服
顕微鏡を用いて、バイオフィルム内の菌の種類、量、動きなどを確認します。ご希望であれば、PCR検査による菌類のDNA診断も可能です。これらのデータをもとに内服薬の処方をさせていただき、歯周病の治療を行います。
再生療法
歯周病は治療しなければ改善することはなく、重度となれば外科治療が必要になります。当院では、再生剤を使用して歯周組織を再生する治療を導入しています。エムドゲインやリグロスという再生剤を用いることによって、歯を残したまま組織の再生を促すことができます。
DNA検査
歯周病菌はとても多くの種類があります。DNA検査は、歯周病の治療・予防に活かすためその種類や数を正確に調べることができる検査です。
歯周病と全身疾患の関係
動脈硬化、糖尿病の悪化など
さまざまなトラブルを誘発
慢性的な歯周病は全身疾患に関連があるといわれており、歯周病菌やその毒素などが血管を通じて全身に展開されることで悪影響を与えます。主な例としては、脳梗塞、食道がん、リウマチ、心筋梗塞、糖尿病、骨粗しょう症など、さまざまな疾患があげられます。また、妊娠中の方は赤ちゃんが低体重児になるリスクもあります。全身の健康のために、歯周病の早期発見・治療を心がけましょう。
